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ある女の生涯

ふいに何かのきっかけで思い出すこと
それは昔の恋人だったり、もう会わなくなった友達だったり、上司だったり、先生だったり…
今日、思い出したのは近所に住んでいた夫婦
何故、思い出したのだろうか?

そのおばちゃんの髪の色は紫色だった(笑)
それも上品な色合いでなかなか似合っていた
腕にはマルチーズをいつも抱き、謎めいた笑顔を浮かべていた

夫婦の地元が北海道らしく、よく蟹やイクラを差し入れてくれ、思いっきり堪能したものである

が、それも昔の話

おばちゃんはいつの間にか姿を消した…

おばちゃんの人生は波乱万丈を絵に描いたような激しいものだった


おばちゃんは元々、高校教師だったという
そして、2人の娘、優しい旦那と一緒に幸せな生活を築いていたという
が、そんなときにおっちゃんにめぐり合った
おっちゃんはやくざだった
わたしは見た事がないが、背中には見事な彫りもんがあるらしい
それを聞いたとき、子ども心にわたしの心は妖しく動いたものである(?)
ま、ともあれ、そんな2人が恋に落ち、手に手をとりあって奈良に住み着いた
ここでおっちゃんはやくざ家業から足をあらい、土建業をはじめる
そして、おばちゃんはパチンコに精を出す
「家を一軒建てられるぐらい、パチンコにお金をつぎ込んだわ」
そう言っておばちゃんは笑った
父はそんなおばちゃんに弟子入りをしていたこともあったが、パチンコで儲けることはすぐに諦めた
才能がなかったらしい…(汗)
でも、その頃がおばちゃんとおっちゃんにとって一番、幸せなときであっただろうと思う


後はお決まりのコース
バブル崩壊に耐えられなかったおっちゃんの会社は倒産
加えて脳梗塞で倒れ、半身が不自由になった
夜逃げ当然に家を捨てていったおばちゃんたち
一時期は父も母も大変、心配をしていた
が、覚悟の夜逃げであったのであろう
見つけることはできなかった



何年か後にどこかでばったりとおばちゃんと再会
何も聞かなかった
ただ「元気か?」と
おばちゃんはいつものように微笑み、大きく頷いた、とのこと
それを聞いたとき、嬉しく思った


今にして、懐かしく思う
あのおばちゃんはどうしているのだろう
わたしはおばちゃんが大好きだった
本当に大好きだった

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