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■わたしが愛したミステリー Part5 ~『大誘拐』

先日、書いた■わたしが愛したミステリー Part4 ~『クリスマスに少女は還る』で頂いたコメント


日本の小説は読まないのか?


とのこと
考えてみると新居にある小説はほぼ翻訳モン
snowwhiteはバリバリの海外ミステリーファンだから、仕方ないのだがw

で、家の中をガソゴソ

下記がでてきました


※ネタバレあり。気になる方は読まないように!


大誘拐

文春による「20世紀傑作ミステリーベスト10」の国内部門で堂々一位に選出されただけあって、今更、snowwhiteが説明する必要もないと思うのですが・・・



これ、マジで面白い



【 あらすじ 】
三度目の刑務所生活で、スリ師戸並健次は思案に暮れた。
しのぎ稼業から足を洗い社会復帰を果たすには元手が要る、そのためには―早い話が誘拐、身代金しかない。
雑居房で知り合った秋葉正義、三宅平太を仲間に、準備万端調えて現地入り。
片や標的に定められた柳川家の当主、柳川とし子刀自はお供を連れて持山を歩く。
…時は満ちて、絶好の誘拐日和到来。

犯人達は絶好の誘拐のチャンスを見逃すことなく、哀れ82歳のおばあちゃんは3人の若者に誘拐される
このおばあちゃん、柳川とし子刀自は紀州一の山林王であり、3人はこのおばあちゃんの家族に5000万円を要求する予定であった
しかし、それを聞いたおばあちゃんは・・・

「あんた、この私を何と思うてはる。やせても枯れても大柳川家の当主やで。見損のうてもろたら困るがな。私はそない安うはないわ」
「えっ」
「端たは面倒やから、きりおく百億や。それより下で取引きされたら、末代までの恥さらしや。ええな。百億やで。ビタ一文負からんで」




と言い、その場を去ったおばあちゃん
残された誘拐犯は呆然




百億・・・




ここでオロオロした誘拐犯とおばあちゃんの立場は逆転し、
おばあちゃんvs猪狩県警本部長(和歌山)の戦いが幕を切っておろした!

と言う大筋がありますが、何と言っても面白いのは誘拐犯がいつの間にかおばちゃんの僕になり、
万事が一時、おばあちゃんに伺いをたてるシチュエーションになにやら萌えます
何よりもおばあちゃんの知恵というか、反骨精神というか、なにくそ!みたいな気持ちにしんみりともし、クスリと笑っちゃう感じがあります
加えて、この3人の誘拐犯は決して悪い子ではないんだよね
おばあちゃんとの掛け合いが妙にほのぼのしており、誘拐モノにつきものの悲壮感ゼロ
どこまでも痛快で、奇想天外な面白さ

さすがは20世紀のベストオブベスト
1978年度に初版を出されたということですが、今尚、読んでもなんら遜色のない名作である
名作は名作なんである
時を越えて読んでも時代を感じさせない普遍性があるんだよな~シミジミ
何よりも、テレビやラジオというメディアを使った劇場型犯罪の先駆けといってもいいのではないかしら?


最後に国家と一個人のあり方を考えさせられ、シミジミとしました
確かに国はこの老女に何をしたのか?
それ以外のわたしたちのおじいちゃん、おばあちゃんたちに何をしたのか?
考えさせられた幕の閉じ方であった

【参考サイト】
文春の20世紀傑作ミステリーベスト

ちなみにこの作品、映画化されています
映画もよかった~
それにしても、なんでジャケットが県警本部長を演じた緒形拳なんだろう・・・???
 
大誘拐 RAINBOW KIDS(DVD) ◆20%OFF!

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No title

おすすめありがとうございます!
20世紀のベストだなんてスケールおっきいですね。
ぜひ読んでみたいとおもいます。

なんでもそうですが、素晴らしいものって古さを感じさせないですよね。
かえって新しかったり。

☆coyuriさん☆

いつかcoyuriさんのおすすめも教えてくださいね
「大誘拐」は理屈抜きに楽しめます
それでいて最後はしんみりと考えさせられ、いい本だな~と素直に思います
是非、チャレンジのほどを!

No title

これ、私も好きです!
読了感がほのぼのほっこりでいいですよね~。
そう言えば「私も刀自って呼ばれるようなばあ様になりたい・・・!」と一時夢見たこともありました。
が、それにむけての努力は・・・・(笑)

☆tanishiさん☆

わたしも刀自って呼ばれるおばあちゃんになりたーい
でも、現実は・・・
同感ですな~
誰も死なない、悪人もどこにもいないミステリーだけに読後感はさっぱりさわやか、ほのかにしんみり、と絶妙のバランスでしたな~
何度読んでもドキドキさせてくれ、至福のひと時を約束する本ってすごい!


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