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■田村明子著『パーフェクトプログラム 日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』


田村明子さんの『パーフェクトプログラム』を改めて読みました。

率直に読んで良かったと思います。

選手それぞれの思いと信念、そして、その先に見える『パーフェクトプログラム』

その流れを読んでいると単純に面白い。

個人的にはロシアのペアスケーター、川口悠子のくだりが新鮮で面白かった。

日本を出て、ロシア国籍を取得し、ロシア代表としてバンクーバーに出場した彼女のことを本当に何も知らなかったな、としみじみと実感。



さて、出版社、新潮社のHPから・・・

プロローグ 万華鏡のフィギュアスケート
第一章 スケート強国にっぽん
山田満知子コーチの原点/連盟と強化活動の難しさ
第二章 採点をめぐる水面下の攻防
新採点システムがもたらしたもの/音楽の力

第三章 その道はバンクーバーへ
浅田真央という選手/鈴木明子の復活/安藤美姫、再び五輪の舞台へ/高橋大輔の「パーフェクトプログラム」
第四章 決戦前、欧州にて
タリン欧州選手権、欧州の世界王者たち/国籍を越えて、川口悠子の挑戦

第五章 バンクーバー五輪決戦
川口悠子の新たな決意/男子の熱き戦いの幕開け/男子決戦のとき/五輪で露見した、終わらぬ冷戦/華やかな女子の決勝

エピローグ 戦いを終えて


全体の構成として色分けをしたような感じになっている。

まず青。
バンクーバーにいたるまでのスケート環境の現実と流れ。

緑の部分は日本選手を中心に各選手の『パーフェクトプログラム』へ至るまでの苦難と戦い、そして、彼ら・彼女らの思いとひたむきさが描かれている。

最後、赤はバンクーバーでの決戦を描いている。ここは非常に面白い。
熟練のライターの目から見たオリンピックという舞台とそこで戦う選手、そして、その周囲が非常にドラマティカルに描かれている。
テレビの前で見ている自分では気づかなかったこと、それが田村明子さんの筆によって描かれている。

例えば・・・

・・・(高橋選手のSPの時)
音が低い。咄嗟にそう思った。
パシフィックコロシアムに響いたこの曲は、ベースのリズムがメロディラインより大きく、そして全体的にボリュームが小さくて、音楽に迫力がなかった。P157より抜粋。


・・・(小塚選手のSPの時)
最後のポーズを決めるはずだったビートが、鳴らない。


そう。

色々と勘繰りたくなる。

何故なら・・・

(2003年スケートカナダ大会にて)
「こんなことをされるのならジェーニャ(エフゲニー・プルシェンコを指す)は2度とカナダの大会に出場しません」
エフゲニー・プルシェンコのエージェント、アリ・ザカリアンがそう言って憤慨したことがあった。
(一部略)
「こんなこと」とは、音響だった。プルシェンコが滑走したときき、音楽のボリュームが異常に低かったのだという。
(一部略)
・・・実をいうと、カナダが自国のライバル選手の音楽のボリュームを低めにかけるというのは、かねてからスケート関係者の間で囁かれていた噂だった。P64-P65より抜粋。


だそうです。

この噂が真実か否かは分からないが、色々と考えられる内容である。

ともあれ、今回の大会では選手によってかなりのバラツキがったそう。



また、ジョゼフ・インマンなる人物によるEメール事件。

概要や知識としては知っていたが、この本でより深く理解した、というか、させてもらった。

日本であるわたしには分からない。

北米の『ロシア憎し』の感情。

そんな中、戦ったプルシェンコ・・・

オリンピックの数日後、田村さんの取材に応じたプルシェンコは

「SPの点数を見たときに、ぼくはフリーでどんなに完璧な演技をしても、おそらく勝たせてはもらえないだろうという予感がありました。」


と述べた。

ソルトレイク銀、トリノ金メダリストは良くも悪くもフィギュアスケートの内幕を良く分かっていたのだろう。

そして、彼の言葉通り、プルシェンコは銀メダルに終わった。

これに関連して、ジョニー・ウィアーの得点が何故、低かったのか?などなど。

北米対ロシアでは未だ冷戦が続いているよう。



一方、金メダリストはエヴァン・ライサチェク。

彼の滑りは確かにクリーンで綺麗だった。

まーそれだけという気もするが・・・

で、彼が何故、金メダリストになれたか?

snowwhiteは綺麗に演技をまとめたからかいな?と単純に考えていたのですが、この本によると、「振り付けの勝利」だった様子

新採点方式にのっとった振り付けの勝利

そう身も蓋もなく言われると・・・悲しいけれど、そうなんだーとストンと納得しました・・・

と、かように男子については詳細に事細かに書かれており、「ふんふん」と頷くことが多かった



一方、女子

こっちがフラストレーションの残る結末となった。

しかし、これが今の現実なのだろうか、とほろ苦く思った。

というか、田村さんは男子が好きなんだろうなー笑、とよく分かりましたwww



ま、それを差し引いても、この本は面白かったです。


 『パーフェクトプログラム

bk1では24時間以内発送が可能のよう。

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